イタリアを旅行したときの日記、準備品、役立ったことの忘備録。

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芸術遺産 1/27

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 最後の晩餐

早朝、教会の門が開きました。その開館時間と同時に教会を訪れました。
実物のセッコ画の表面はすすれていました。そのすすれ具合もふくめ、作品は凛とした品格を漂わせていました。

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見学は予約制のため、館内には人が僕と別の鑑賞者の計2人。
最初予約制にわざわざしなくても、ここまでガラガラならオープンにしてもよいのでは?と頭をよぎりましたが、作品保護のために予約制をとっているのかなと思いました。
館内は湿度や温度の管理が徹底されているため、一日ごとに入ることの出来る人数が制限されているのです。

見学時間は火〜日の昼過ぎまで。




間近から観て、遠くまでバックして最後の晩餐を眺め、もう一度頭を振りながら作品を間近から観賞する・・・そんな繰り返しでした。思う存分名作を堪能することができました。気付けば館内は僕一人だけで最後の晩餐をひとりじめにしたかのような気分を味わいました。反逆者ユダの配置がまた絶妙で、キリストの眼差しが思惑的。
まったく見飽きない作品です。あっという間に予約の15分は経過。
永遠に続くかのようでした。

教会を離れ、ICに乗り込み、僕は早々にイタリアから出国しました。



 ところで。
最後の晩餐のあの壁画のストーリーを知ってますか?
あの横長のテーブルに座っている室内空間はまつりのお祝いの場面です。
そこでキリストがパンとワインを弟子たちに与えています。曰く、「取って食べよ、これがわが体である」。
杯を翳し、曰く、「みな、この杯から飲め」と。
祝いの場にシリアスな空気が流れます。
「これは多くの人のために流す契約の血である」
「汝等のうちのひとりが私を裏切るだろう」
主の突然のカミングアウト。ユダの裏切りを予言するシーンなのです。

壁画では、主の予言に戸惑い、驚き、主を凝視する弟子たちの反応を巧みに描いています。死ぬ前に一回は観ておきたい作品。



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