ヴァチカン美術館 サン・ピエトロ大寺院


今日もとりあえず中央警察へ行きましたが、途中で「許可証はいらないわい」と決断しました。あいかわらずの戦時下のビザの発給所のような混雑にげんなりしたというのが正直なところです。
これからの芸術遺産を見る時間がなくなってしまうのも何だかイヤでした。それに、わずか9日間の滞在で許可証が必要なら、僕と同じような旅行者が中央警察にごった返していておかしくないのに、待機所にいる中でツーリスティックな格好の人間はほとんど見当たりませんでした。
もういいや!と思うと気持ちがスッキリし、地下鉄でヴァチカン市国へと向かいました。市国へ入国しました。しっかりボディチェックがあります。そのままヴァチカン美術館へと歩みを進めました。
日本語対応のオーデョオガイドをレンタルし、使い方はこれであってるかなと調整してると

入り口付近でいきなりエジプト的ミイラと遭遇。
ちょっとビックリしましたし、また意外でした。エトルリアの土器、ローマ彫刻を十分に堪能しました。

所蔵品のひとつひとつのクオリティがやたら高く、やっぱりここはカソリックの総本山なのだな、としみじみ実感しました。
下のはラファエロ作「アテネの学童」。


美大受験の際に木炭デッサンの訓練に用いたオリジナルの石膏像はヴァチカンにありました。



日本にあるレプリカとでは 全く印象が違います。魂の有無、というか、同じフォルム(形態)なのにここまで印象ちがうかね・・・、と驚きました。

楽しみにしていたミケランジェロの「最後の審判」。
写真に撮影することもせずずっと作品を観ていました。
天空の神々らが地上に降臨してくるダイナミズムはあまりに圧倒的で、威厳に満ちていました。
渾身の巨匠の力作。

ヴァチカン美術館の広場には地球をかたどった鉄製のオブジェがありました。

出るときは、ジュゼッペ・モモの設計した二重螺旋階段を通り、サン・ピエトロ寺院へと向かいました。
城壁沿いに歩くとすぐに寺院が見えてきました。
とっても広い!

建物の中に入り、向かってすぐ右側にミケランジェロ作のピエタ像が鎮座していました。
暗がりのなかで慈愛に満ちた眼差しを彼に向けていました。神殿中央まで歩みを進めると敬虔なカソリック信者の方々が神へお祈りを捧げていました。



ヴァチカン市国はごくごく小さな国なのに、その中は実に濃密な空間でした。
所蔵品は、ダ・ヴィンチ、ジョット、ミケランジェロ、フラ・アンジェリコ、ラファエロなど名だたる巨匠の代表作ばかリ。一宗教が築き上げた豊穣な芸術遺産を目の当たりにし、ただただ、驚いたばかりです。

圧倒的な宗教芸術に少々目眩を感じながらヴァチカンを出国(特に何のチェックもありません、念のため)。
もう一度、先日出かけたカピトリーノ美術館前のミケランジェロの設計した広場の空間、とフォロ・ロマーノの美しき遺跡群を見学。
改めて、フォロ・ロマーナを眺めますと、凱旋門や神殿、教会が建ち並んでいます。まるで古代ローマにタイムスリップしたような錯覚を覚えました。